酒井広文先生の研究成果が日経産業新聞および日刊工業新聞に掲載されました。

本特定領域A01班の酒井広文先生の研究成果が2005年12月2日、
「気体分子 向きそろえ制御 -- 東大が成功 化学反応の研究促す」とし
て日経産業新聞に、また同日、「気体中の分子の向き 東大、3次元制御
に成功」として日刊工業新聞に掲載されました。

酒井先生のグループは、静電場と楕円偏光したレーザー電場を併用する
ことにより、通常はランダムな配向をしている気体分子の向きを、3次元
空間内で完全に制御できることを示しました。このようにして分子の向
きが完全に規定された試料は、レーザー光と分子の相互作用や化学反応
ダイナミクスの研究を行う際に活用できると期待されています。

この研究成果は、
H. Tanji, S. Minemoto, and H. Sakai, Phys. Rev. A, 72, 063401 (2005) 
に発表されています。